近田 だけどさ。ほんとのこというとさ。あれ、ロックンロールじゃん単に。…ロックンロールにパクリもあるか!ってことだよ、ほんというと。
菊地 ほんと、そうっすよね。
近田 ほんというとそうなんだけど、めんどくさいからそう…言ったけど、別にあれがパクリだったらロックンロール全部パクリじゃねえかよって、ほんと思うんだけど。
菊地 いやあ…ほんと。…あのね、ポピュラー・ミュージックに関して少なくとも口ずさめる音楽に関してはもう、出切ってますよね。
近田 あとさ、例えば誰も「ドッドッタッツタ、ツタドッタッ…」っていうのは、そのリズムはパクリじゃないのかっつったらさ。
菊地 メロディだけなんすよね。
近田 メロディだけじゃん。それ不公平じゃんな。
菊地 あのね、それアメリカのね。…えと、著作権管理協会ってのが…30年代に出来んですよ。「ホワイト・クリスマス」って曲作ったアーヴィング・バーリン、あいつが会長だったの、初代の。
近田 うん。
菊地 ほいで、アーヴィング・バーリンってコードが弾けなくて、右手の人差し指一本で世界を制した男と言われてるんですけど。こうやって…指でメロディ作って、舎弟にコード作らして発表してたの。だからバーリンが大切にしてたのはメロディだけだったんすよ。…なんで、彼がトップになった時に、著作権の行方がメロディに集中してたんすよ。
近田 なるほどねえ。
"